週末、OB&OGがまた可愛い子供ちゃんを連れて、ベルグを訪れてくれました♪
私にとってはつきあいも一番長く、そして今までで一番たくさん私を助けてくれたMr.西出でございます♪
奥さまもベルグOGのまきちゃん♪二人はここで出会い、夫婦となりました❤
私達夫婦の歴史を語る上で、彼はなくてはならない存在なのでございます☆
いろんな意味で😁✌
私が嫁いで来た年の冬にアルバイトに来たのが最初でした。つまり私と同期です♪
ベルグの変遷をずっと私達の側で見てきてくれました。
14年前の初対面のときのことは今でもはっきり覚えています。
ちょうど夕食中、レストランもキッチンも戦場のように忙しい最中、彼は一人やってきました。頭に雪を積もらせたまま玄関に立つ彼に「挨拶はあとでいいから!すぐ厨房入ってくれるか」「はい!」って・・・そのままエプロンをつけていきなり洗い場へ(笑)
その仕事の早いこと!一段落するまでの数時間、彼は慣れた手つきでさりげなく黙々と洗い物をしてくれました。
仕事が全部終わってからみんな揃って晩ご飯のとき「あ!今日からのバイトの西出くんだよね!ごめんね~いきなり働かせて(笑)」と。そんな挨拶で始まったのでした。
当時の忙しさは今の比になりません!猫の手も借りたい、誰もが汗だくでまるでピーク時の居酒屋の厨房、運動部の練習中のように「おい、あれ持ってこい!」「はい!」「これ○番へ出して!」「はい!」みたいな毎日でした。
今の時代にこんなことしたら、翌朝には荷物まとめていなくなってるか、ブラック企業だ!と言われ「お話があります」と呼び出され、聞いてないとか話が違うとか言われるか、どちらかでしょうね😅
彼は私達が今人を必要としているという空気を読んでくれた、そして「いいっスよ!」と気持ちよく力を出してくれた。だから最初から「ありがとう」の関係が生まれた。
その人との関係性を作っているのは、間違いなく自分ですからね。相手ではない。
当時はフワフワのパーマをかけちょっと茶髪で、ほっそりしていて目がパッチリして、そりゃまぁ可愛いらしい青年でした(笑)
それからほぼ毎年のように来てくれました。
どうしても人手が足りなくて「西出たすけて~💧」と泣きつくと大阪からすっ飛んできてくれることが何回あったかしれません。
働いて、滑って、働いて、飲んで。
また朝から働いて、滑って、働いて、飲む(笑)
一時は男しか集まらず、近所では「ベルグはイケメンばかり、優ちゃんの趣味で採用するらしい」と噂されたほど(笑)
あたしがイケメンだと思う男はそう簡単におりませんがね~😅
彼の先読み力を越える人間を、未だ見たことがありません。一番手薄になっているところへサッとフォローに入り、決して気分を人にぶつけることなく、いつも後ろから全体を見ている。
決して目立たないようにしている心配りはピカイチでした♪誰にもわからなくても、優さんは知ってたよ~♪
上から目線で頭ごなしに言うことはなく「これはもっとこうした方が早いでー」とか。「俺それやるからこれやってくれるかー」とさりげなく適材適所に人をバラけるとか。
実はこれ、できそうでできない高い能力なんです。
酒席にはいつも必ずいて軽快なしゃべりでいつも笑かしてくれました♪
でもじつは彼、酒が飲めなくて(笑)いつも私の心のオアシス“居酒屋たんぽぽ”ではヨーグルト酎ハイ一杯だけしか飲めませんでした(笑)
最初はなんか軽そうでチャラチャラしてるように見せといて、一緒に働いてみたらそのさりげなく広く深い心、実は一番仕事ができる男だというそのギャップにやられる女子は
・・・幾人もおりました。あ、言っちゃった(笑)
妻となったまきちゃんは学生最後の冬にバイトに来ました。その頃もう彼はベルグ最初の正社員としてこちらに定住し、私達の大きな力になってくれていました。
このまきちゃんがまたかなり仕事ができる女子でして。控えめでクールな印象でしたが笑うとその笑顔がなんとも可愛く、口数少なく手は早く、頭の回転も早く。
「ほー、西出さん。そこに落ち着きましたか♪」と、やっぱりさすがやなと思いましたね~(笑)
彼は商売屋の息子ですからうちの社長のことも、嫁の私や商売屋に生まれた子供たちのことも、みんなわかってくれていて
1度だけ「いやいやいや、優さんが頑張ってるの見てるから来てるだけですよー」と言ってくれたことがありました。
ベルグを辞め、彼女が住む町に越して結婚し、サービス業からは足を洗って全く違う道で立派な会社員をされています。全く知らない土地に飛び込むのは勇気もいったでしょうが、今では大勢の方から大変可愛がられているようです。
体も立派になってしまい(笑)
まぁま~るくなってしまいました!
とにかく働いて、滑る!そして夜な夜な栂池を楽しみまくってたキラキラ、いや、ギラギラした彼の面影は・・・抹殺されました(笑)
結婚後も毎年冬には夫婦で栂池に滑りに来ては手土産持って寄ってくれ、二人してサラッと洗い場を手伝ってくれたり、私の話し相手になってくれたり。相変わらずカユイところに手が届く彼を、歓迎しない人はいませんでした♪
二人のいいとこ取りの可愛い娘ちゃん♪
そして娘を見つめる西出の目は、すっかり「パパ」😊
「優さんに抱いてもらえ♪」私の腕の中に大事な娘ちゃんを預けてくれました。
西出の子供を抱ける日が来るとはね・・・
思わず目頭が熱くなりました。
不平不満を抱えるのが人間の常です。
ですが、そちらにフォーカスするよりも小さな「有りがたい」にちゃんと気づくことこそが
幸せを見いだす方法ですね。
自分の今は全部自分が作っている。
私も
背伸びせず、無理な色目を使わず、
今の私が一番心地よく、一番いい顔で生きられることを、一番大切に
「自分を大切にしない者が人を大切になどできない」それは「自分さえよければいい」とは全く意味が違うんだということを手放すことなく生きていきたい。
図らずも今年は大勢の卒業生達と会う機会を持たせていただき、みんなが厳しい社会の中でしっかり自分の足で歩んでいることを感じ、
私自身のこれまでの人生をゆっくり振り返ることができました。
旦那様についてこの栂池で、文字どおりがむしゃらに必死に生きてきたこと、
今、心から誇りに思っています。感謝しています。
流した涙の何倍も何十倍もの宝物をいただきました。たくさんの人との出会い、別れ、教え、学び・・・
人間ってなんなんだ!って、膝を抱えて動けなくなるときもありました。今もまだ時折真っ暗なトンネルに入り込み、立ち止まるときがあります。でも、
必ず出口の光が遠くに見え、その小さな点が見つかりさえすればそこへ向かえばいいんだとまた立ち上がり歩みを進めることができる。
あそこに出口の光が見えるじゃないかと肩を叩いてくれる旦那様や友人、必ず誰かが私のそばにいてくれていることのありがたさも
改めて感じている今日このごろです。
日々流れるように生きているだけの日常だったら決して手にすることはないものばかりでした。そして今もいただき続けています。
昨夜テレビでムヒカ大統領の講演する姿を見ました。
「若い諸君、君たちには二つの選択肢がある。
生まれたから生きるという道、
そして、
自分の人生を自分で操縦するという道」
流れに乗ってプカプカ浮いていくだけの人生よりも
右も左も前も後ろもわからない道を、自分の意思でこちらへ行ってみよう、少し方角を変えてみよう、引き返してみよう、いろんなことを考えながら前へ前へと進んでいく方を
私は選びたい。
今向かう方角や運転の方法は変わっても、
目指すゴールは変わらない、ただひとつなのだということ、
そして今の今まで私達夫婦は、そこだけは見失うことなく、真っ直ぐぶれずに突き進んできているのだということに
誇りをもって。
西出くん、がんばれよ(o^-‘)b !
優さんも、がんばるよ♪