ベルグで共に汗したOB&OG達が立派に成長している姿を拝見するのは、私達夫婦にとってこの上ない幸せです。
旦那様と二人上京する機会を利用して
神楽坂にある和食店で板前として働くユウヘイに会いに行ってきました。
彼は大学4年の冬休みにアルバイトとして来てくれました。もう9年前になります。
卒業後は日本トップクラスの和食料理屋で板前修行をすることが決まっており、文字通り最後の冬休みをここ栂池で過ごしていきました。
就職先を決めるにあたり、料理人であるお父様と二人数々のお店を食べ歩き、ここだ!と決めたお店を出るときに「ここで働かせてください!」と直訴したという彼。
自分が歩む道は妥協なく自分で選び進んでいく人間。温厚でいつも笑顔、常に周りを思いやる優しい男ですが
一本筋が通っている、大変魅力的な男でしたので
その後の彼の生き方はいつも気になっておりました。
修行中はなかなかまとまったお休みもとれず、会うこともできませんでした。
6年ほど経ったある日「優さん僕です!宗さんも元気ですか?」と電話をくれ、ようやく時間ができたからとベルグへ遊びに来てくれました。
痩せていました。
坊主頭と優しい笑顔は相変わらずでしたが、厳しい修行を耐え抜いたのだろうことは一目でわかりました。
でもその目には、学生時代とは違う力が宿っていました。
固い握手をしながら何度も頭を下げる彼の手には
自信が満ち溢れていました。
様変わりしたベルグを喜んでくれ、新しくできたばかりの一枚板のカウンターに座り、ゆったり酒を飲みました。
「優さん、俺もう全部学びましたわ」
そうグラスを見つめながら静かに微笑みました。
料理人の修行とは我々には計り知れない厳しさがあるのだろうと思います。
半年で同期の半分が辞めてしまったと言いました。
厳しい修行の中でも素晴らしい先輩方との出会いもあり、彼は自分自身が求めるものを習得するために今ここにいるという目的を見失うことなく、着実に歩み続けたのでした。
卒業を決意し、次の新たな大きな挑戦を前に遥々訪れてくれたユウヘイ。
学生時代のほんのわずかな時間を過ごしただけのベルグを忘れずにいてくれ、わざわざ足を運んでくれたことが本当にうれしく
私達夫婦は、痩せたその笑顔を胸が締め付けられるような思いで見つめながらも、誇らしく思ったのでした。
数日間思う存分スノボーを楽しみ
夜には厨房に入って手際よく洗い物をしてくれ、スタッフみんなにそれはそれは美味しいまかないをご馳走してくれました。
彼の腕を買ってくださった方の実食試験に見事とおり、20代で海外の大使館の調理場を任され、たった一人遠い異国へと旅立っていきました。
その任務を全うし無事帰国した彼が、新たなステージとして選んだのは、東京。
神楽坂の風情の中にひっそりと佇むそのお店は
「日本料理 斗南」
店長さんがカウンターの一番奥の席へと丁寧に案内してくださいました。
暖簾をくぐり、立派な板前姿のユウヘイが現れ「いらっしゃいませ」と変わらない笑顔で私達を迎えてくれました。
秋は美味しい食材が並ぶ季節です♪
一品一品、彼の手によって目の前で美しく仕上げられ出していただくお料理は
どれも食材から吟味され、器も素晴らしく。
全国各地から集められた銘酒の中から、その料理に合うお酒をセレクトしてもらいましたが
グラスの中で輝く氷がまたまろやかで美しく♪
氷でこんなにも酒はうまくなるのかと驚きました!
酒には割と強い私ですが日本酒には飲まれてしまうことが多く(笑)
旦那様には数々のご迷惑をお掛けしてきた実績があり(笑)
「日本酒はやめといてくれよ」と笑われましたが
いやいや、美味しい料理を更に美味しく引き立てるのがお酒であることを新たに実感いたしました!
2時間たっぷり時間をかけて何種類の銘酒をいただいたのでしょう♪ただただ美味しくて酔っぱらうことなど全くなく、贅沢な気分に酔いしれました♪
旦那様は大変気持ちよく酔っぱらってしまいましたが(笑)
最後のデザート。
15回目の結婚記念日にと料理長自らミョウバンで焼き出した文字が並ぶメッセージが添えられ、
ユウヘイがかわいい花束を差し出してくれました。
思いがけないサプライズに胸がいっぱいになりました。
立派な姿に成長した息子達の姿には
これ以上ないという位の力とエールをいただきます。
さあ♪
明日はこれまた大した息子でありますバードの結婚式❤
OB&OGのみんな!いよいよバードが、
あのバードがいよいよ身を固めるんだって~♪
ずいぶんと久しぶりに私達の大事な息子の一人、西出とも会えそうです♪
あったか~い気持ちで眠れそうです😍